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サイレントワールド

第5章 BOSS

「グオオオッッ!!!」耳をつんざくような絶叫と共にヴァルキリーはとうとう倒れた。
「やった…のか?」
龍がポツリと呟く。
「…みたいだな。」
緊張がとけたのか未来たちは尻餅をつくように地面に座り込む。
「まさか本当に勝てるとはな…。」
信じられないように翔が呟く。
無理もないことだろう。
この世界にいる4体の中の1体を未来たち3人がたかだか30分程度で倒せてしまったのだ。
あまりに呆気ないとしか言いようのない状況に未来は漠然とした不安を抱いた。
それが何かまでは分からなかったが。
「とりあえず回復してから基地に向かうか…。このままじゃモンスターに見つかった瞬間にやられかねないからな。」
こうして未来たちは近くの街『ベローネ』に向かうことになった。

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