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「レベルアップしたみたいね。」
「…一つ聞かせろ。」
未来の方に駆け寄ってくる伊川に声を投げつける。
「そんなに怖い顔しないでよ！ウチはただモンスターを狩っただけで…。」
「…来るな。」
剣を伊川に突きつける。
剣尖が僅かに震える。
困惑したように笑う伊川。
「どうした「分からないとでも思ったのか？」
伊川の声に被せて言葉を重ねる。
「あの距離からなら確かに声は聞こえない。…ただ俺は読唇術が使える。お前はそのことを失念していたな。」
「…！」
伊川が息をのむ。
「お前の言葉はあいつが言った言葉と一致する。もう分かるだろう…？」
抑えようもなく声が、体が…震える。
未来はその言葉を口にした。












「お前『ハンター』だろ？」





伊川の顔が衝撃に染まる。
それだけで未来は確信してしまった。
自分の疑問は間違ってなかったと。
伊川の発した「I am HUNTER」という言葉が未来の耳にこびりついていた。