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私が『ハンター』って呼ばれるようになったのは『サイレントワールド』の頃なんだ。
伊川の話はそんな言葉から始まった。
『サイレントワールド』に初めて行った時私は当然だけど何も知らなかった。
私は『サイレントワールド』に入った時幸運にも人とすぐに出会えたんだ。
凄く優しそうなおじさんで私にいろんなことを教えてくれた。
イメージが重要なあの世界で私のイメージが優しいイメージになったのはあのおじさんのおかげだった。
…ある日おじさんが私にギルドに入るように勧めて来たんだ。
私はおじさんのいるギルドに入れると思ってとても嬉しかった…。
でもね。
おじさんが町の外にあるギルドの基地に連れて行ってた時その基地の中で人が殺されてた。
『モンスターテイマー』スキルっていうモンスターを従えるスキルを持った人がモンスターを使って殺してた。
私はおじさんに止めてって言ったの。
こんな酷いこと止めてって。
でもおじさんは横でニコニコ笑ってた。
殺されてる人を見て。
嘲笑ってたんだ。
いい気味だ。ざまあみろってね…。
私はその時ようやく気づいたんだ。
そのギルドが人を殺してお金やアイテムを奪うPKギルドだって。
私は装備してた鎌を使って逃げ出した。
モンスターや狂ったように笑うおじさんから。
逃げて逃げて…。
最後に見たのは私の鎌がおじさんの首を斬ったところ。
私は追ってきたモンスターもおじさんもみんな殺したんだ。
それからだよ。
どうせ一度汚れた手ならみんなを守るために使おうって。
そう決めて人を襲うPKギルドの連中を斬りまくった。
もちろん人を助けられたらPKギルドにとどめはささずにいなくなったよ。
一度汚した手でもPKをするような奴らの血で染まるのは嫌だったからね。
…そうして何度もPKギルドの連中を斬った私にPKギルドの奴らから異名がつけられた。
『死に神』とか『地獄の番犬』とか。
その中の一つが『ハンター』。
そうして私は奴らに恐れられる存在になった…。