サイレントワールド
第2章 CHANG THE WORLD
(ま…ずいっ)
咄嗟に横に跳ぶ。
ガッ
という音と共にゴブリンの剣が地面に突き刺さる。
見てみるとそこはさっきまで未来が立っていた場所だった。咄嗟に跳んでいなかったら今頃未来はあの剣でブスリとやられていただろう。
(くそ…。)
心の中で毒づきながら未来は立ち上がる。
あのゴブリンは相当素早かった。
いつもの未来だったら逃げきれたかもしれないが部活帰りの未来にはそんなスタミナはなかった。
つまりこれで「逃げる」というコマンドは消えた。
そうなると残るコマンドは
(「戦う」しかない…!)
幸い未来の肩には剣道部で使った竹刀がかかっている。
やや頼りない武器だが無いよりはマシだろう。
(普通こういう場面では銅の剣かなにかで華麗に雑魚キャラを倒すのがお約束なんだけどな…。)
そんなことを考えながら竹刀を袋から出して軽く振る。
すると、
(…!?)
竹刀が剣に変わっていた。
それだけではない。剣の上に黒い文字が浮かんでいた。
そこには
【胴の剣ランク1】
と書かれていた。
(なんなんだコレは…。ゴブリンといいこの剣といいまるで…)
考え事をしていられるのはそこまでだった。
ゴブリンが剣を構えて突っ込んできたからだ。
(…ッ!)
ゴブリンの剣と未来の剣がぶつかりあいギィンッ
という耳触りな音が響く。
よく見るとゴブリンの剣は所々錆び付いていた。
これならこの銅の剣でも勝てるかもしれない。
ガッ
という音をたてゴブリンの剣を弾く。
「ぐるらっ!」
ゴブリンが呻き声をあげる。
その隙を突いて剣を腰に構えて全力でダッシュを開始する。「ガアァッ!」
という声と共にゴブリンが剣を振る。
一瞬未来は怯えたように肩を震わせた。それにきづいたゴブリンはニヤリと笑いそして、
ガキイッ
という音を立ててゴブリンの剣が粉砕された。
それにきづいたゴブリンは逃げようとする。
だが、その前にゴブリンの懐に未来が突っ込んだ。
「お…オォォォッッッ!」
開かないはずの未来の口から雄叫びが漏れる。
それと同時にゴブリンの体が半分に切り裂かれた。
【未来:LV.1】
咄嗟に横に跳ぶ。
ガッ
という音と共にゴブリンの剣が地面に突き刺さる。
見てみるとそこはさっきまで未来が立っていた場所だった。咄嗟に跳んでいなかったら今頃未来はあの剣でブスリとやられていただろう。
(くそ…。)
心の中で毒づきながら未来は立ち上がる。
あのゴブリンは相当素早かった。
いつもの未来だったら逃げきれたかもしれないが部活帰りの未来にはそんなスタミナはなかった。
つまりこれで「逃げる」というコマンドは消えた。
そうなると残るコマンドは
(「戦う」しかない…!)
幸い未来の肩には剣道部で使った竹刀がかかっている。
やや頼りない武器だが無いよりはマシだろう。
(普通こういう場面では銅の剣かなにかで華麗に雑魚キャラを倒すのがお約束なんだけどな…。)
そんなことを考えながら竹刀を袋から出して軽く振る。
すると、
(…!?)
竹刀が剣に変わっていた。
それだけではない。剣の上に黒い文字が浮かんでいた。
そこには
【胴の剣ランク1】
と書かれていた。
(なんなんだコレは…。ゴブリンといいこの剣といいまるで…)
考え事をしていられるのはそこまでだった。
ゴブリンが剣を構えて突っ込んできたからだ。
(…ッ!)
ゴブリンの剣と未来の剣がぶつかりあいギィンッ
という耳触りな音が響く。
よく見るとゴブリンの剣は所々錆び付いていた。
これならこの銅の剣でも勝てるかもしれない。
ガッ
という音をたてゴブリンの剣を弾く。
「ぐるらっ!」
ゴブリンが呻き声をあげる。
その隙を突いて剣を腰に構えて全力でダッシュを開始する。「ガアァッ!」
という声と共にゴブリンが剣を振る。
一瞬未来は怯えたように肩を震わせた。それにきづいたゴブリンはニヤリと笑いそして、
ガキイッ
という音を立ててゴブリンの剣が粉砕された。
それにきづいたゴブリンは逃げようとする。
だが、その前にゴブリンの懐に未来が突っ込んだ。
「お…オォォォッッッ!」
開かないはずの未来の口から雄叫びが漏れる。
それと同時にゴブリンの体が半分に切り裂かれた。
【未来:LV.1】