サイレントワールド
第12章 FUTURE MEMORY
…でもある冬の寒い日母親が父親に会わせてくれた。
毎年その日になると母親は父親に会いに行ってたらしい。
行ってみて驚いたよ。
だって
そこは墓場だったから。
今川家の墓って書かれた墓の前で俺は呆然としてた。
だって自分が会いたかった相手が既に死んでたんだ。
…どうしようもなかった。
何でって聞く前に薄々気づいてた。
―父親が死んだ理由は俺に関係あることだって。
俺はそれでも聞いた。
何故父親が死んだのか。
父親は俺を見た時絶叫したらしい。
…自分は最悪だ。自分はなんて事をしてしまったんだ…。
そんな事をわめき散らした後償いだって言って帝王切開をして母親の血がついたメスで自分の首を切り裂いた…。
…ドラマみたいな話だなって笑ってやろうとしたら声が出なかった。
当たり前だよな。
口がきけないんだから。
その時初めて自分が障害者であることを恨んだ。
それと同時に父親に対して怒りが溢れた。
俺が見たことも無い父親に目の前にある墓の中で自分は償いをしたぞって父親に憎しみを感じた。
勝手に償ったつもりで死んで母親を一人残していくような奴なんて最悪だ。
俺はただ生きて一緒にいて欲しかった。
事実母親はそうやって生きてきた。
だから…
毎年その日になると母親は父親に会いに行ってたらしい。
行ってみて驚いたよ。
だって
そこは墓場だったから。
今川家の墓って書かれた墓の前で俺は呆然としてた。
だって自分が会いたかった相手が既に死んでたんだ。
…どうしようもなかった。
何でって聞く前に薄々気づいてた。
―父親が死んだ理由は俺に関係あることだって。
俺はそれでも聞いた。
何故父親が死んだのか。
父親は俺を見た時絶叫したらしい。
…自分は最悪だ。自分はなんて事をしてしまったんだ…。
そんな事をわめき散らした後償いだって言って帝王切開をして母親の血がついたメスで自分の首を切り裂いた…。
…ドラマみたいな話だなって笑ってやろうとしたら声が出なかった。
当たり前だよな。
口がきけないんだから。
その時初めて自分が障害者であることを恨んだ。
それと同時に父親に対して怒りが溢れた。
俺が見たことも無い父親に目の前にある墓の中で自分は償いをしたぞって父親に憎しみを感じた。
勝手に償ったつもりで死んで母親を一人残していくような奴なんて最悪だ。
俺はただ生きて一緒にいて欲しかった。
事実母親はそうやって生きてきた。
だから…