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Gentle rain

第7章 心と体

俺はその書類をじっと見つめた。

片手に携帯。

思いあまって、森川社長の携帯番号に、電話をかけた。

『はい、森川です。』

「社長、度々すみません。階堂です。」

『ああ、階堂君か。どうした?』

携帯に俺の電話番号を登録していれば、架かってきている時点で俺だってわかるだろうに。

そんな事を思いながら、昔の人間の気質なのか、俺に話を合わせてくれているのか、どれも森川社長なら当てはまると思った。

「書類、拝見致しました。新しい企画の。」

『ああ、あの書類か。どうかね。階堂君は賛同してくれるか?』

「はい。社長のお役に立てるのであれば。」

『嬉しいね。そう言っていくれるなんて。』

森川社長には、最近いろいろな物を購入して頂いている。

話によると、株主にまでなってくれているとか。

森川社長が株主になってくれているのであれば、何かと心強い。

しかも共同制作ではなく、あくまで協力会社。


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