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Gentle rain

第7章 心と体

骨を折ることもなく、自社の製品をアピールできるわけだ。

『早速だが、打ち合わせをしたい。担当者をそちらに向かわせてもいいか?』

「わかりました。いつでもお待ちしております。」

そう言って、ありきたりな言葉の上に、気持ちを乗せて、森川社長とのやりとりは終わった。

「森川社長のところから担当者がみえるから、来たらこの部屋に通してくれないか?」

「かしこまりました。いつぐらいにおみえでしょうか。」

「2、3日中かな。とにかくいらっしゃったら、粗相のないように頼むよ。」

「はい。」

そう言って俺は、引出しの中に入っているファイルに、森川社長の書類を挟んだ。


あれから美雨とも、一緒の時間を過ごしている。

歳が15も違うと、話が合うかなと思ったが、それはお互いの努力で何ともなるらしい。

仕事も恋愛も、これ程うまくいく時があるものなのか。

そんな事を思うまでに、俺の人生はうまくいっていたのかもしれない。

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