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Gentle rain

第7章 心と体

「よくここには、いらっしゃるんですか?」

先ほどの仕事モードとは打って変わって、、あのパーティーで会った菜摘さんをその時見た。

「いえ。初めてです。噂にはよく聞くんですけどね。」

そんな会話をしていると、店員さんがメニュー表を持ってきてくれた。

「どうぞ。お決まりでしたら、お伺い致します。」

そう言って店員さんは、他の人にはグループに一つメニュー表を渡して行ったというのに、俺達には菜摘さんに一つ、俺に一つと別々にメニュー表を渡して行った。

お昼時で忙しいのか、店員さんはすぐに、お客さんの方へと消えてしまった。

「おひとり様だと思われたんでしょうか。」

「いや。見るからに初めてだと言うことが、バレたんですよ。」

お互いに苦笑いをした。

「決まりました?」

先手を切ったのは、菜摘さんの方だった。

「そうですね。タラコにしようかな。」

無難なところで、収まろうとする自分。

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