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Gentle rain

第7章 心と体

バラバラに飛び散ったボタン、引き裂かれたスカート。

明らかに通常では考えられない脱ぎ方だった。


『美雨…誰かこの家に、来たのか?』

やっと落ち着いてきたのか、美雨は泣きながら話し始めた。

『兄さんの……友達だって言う人………』

『友達?』

『兄さんの会社が…危ないって……倒産したら、莫大な借金を抱え込んで……私もこの家にいれなくなるって……』


そんな話を知っているのは、周りでは三科だけだった。

『それで?』


何かされたのか?

とも、聞けなかった。

三科がこの家にやってきて、美雨に何かしていったのは、明白だったからだ。

『君が…俺の愛人になってくれたら…お兄さんの会社は…助けてやるって……』

そう言って泣き崩れる美雨を見て、俺は確信したんだ。

あいつは以前から美雨を狙っていて、俺が弱みを見せたのをきっかけに、嫌がる美雨を襲っていったんだ。

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