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Gentle rain

第9章 雨あがり







「ねえ、敦弥さん。覚えてる?私達が初めて出会った時のこと。」



俺から身体を離した美雨が、涙を拭きながら尋ねてきた。



「ああ、覚えているよ。雨が降っていた日、君のお兄さんに 『雨宿りしていけば?』と言われて、君たちの家を訪ねた時だった。」








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