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Gentle rain

第4章 偶然

棚から品番を見つけ、メモ紙に書きとめると、裏の倉庫へ行き、在庫がないか確認する。

「あった。」

壊さないように、倉庫から出して、お客様が待つレジの前へと置いた。

「こちらでお間違いないでしょうか。」

お客様の返事を聞いて、また箱の蓋を閉じると、店長は目くばせで、私にレジに入るように指示をした。

“えっ?私でいいの?”と一瞬思ったけれど、せっかく新しい仕事を覚えるチャンスだし、私はドキドキしながらレジの前に立った。

スキャナーでバーコードを読み込んで、小計のボタンを押す。

「お会計、3,650円になります。」

お客様がトレーの中に、お金を入れる。

千円札が3枚、100玉が7枚。

「3,700円お預かり致します。」

レジに3,700と数字を打って、現計のボタンを押す。

レジの中に、お金を入れる時も、また千円札が3枚あることと、100円玉が7枚あることを確かめながら入れる。

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