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Gentle rain

第5章 初めての夜

「花火が上がるぞ!!」

その声に反応して、皆が一斉に夜空を見上げる。

花火と共に、わあっと歓声があがる。

それと同時に、『菜摘さん、おめでとう!!』という声もあがる。

これこそが、森川社長の思い描いていた、娘への最高のプレゼントに間違いないだろう。

花火は15分と短めの間で終わったが、さすがは森川社長。

その間に、何百という花火を打ち上げた。

その後、パーティーは最高の盛り上がりで、幕を閉じた。

菜摘さんの周りにいた男たちは、ここぞとばかりに、片付けを手伝っている。

「あっ、階堂社長!」

「田辺さん。」

片づけに参加している田辺君を、発見した。

「階堂社長の言う通りでした。自分でアクションを起こさなければ、何も始まらない。仕事も恋愛も同じですね。」

さっき話した時よりも、明るい表情を田辺君をしていた。

何よりも、男としての自信が見えていた。

「どうでした?ご令嬢は?」

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