同じ空の下で
第29章 これからの私
いつもの熱が、出ました
この熱は、体の異常はなく
我慢しすぎたときに出ることが多いもの
今回の原因はわかりきっていて
いつもは、すぐに気づく彼も
その日の準備とそれまでに片付けるものの忙しさで
気づいていないようでした
私にとったら、珍しいことではなく
気づかれないまま、見送れたら…と思ったりして
自分に対しても、熱はないって暗示をかけていました
でも、本当に笑って送り出したい
彼が思ってくれてる不安を少しでも減らしておきたい
昨日
白状して、薬を処方してもらい
一緒に夕飯を食べて
荷物の確認をしてスーツケースを締め
少しのお酒を飲みながら
沢山の話をして
そして、一緒に眠って
頑張れるだけの力を充電してもらいました
今朝、目が覚めたら
彼は先に起きていて
コーヒーのいい香りがしていて
いつも通りの朝に安心して
さっき、笑顔でいってらっしゃいって
そう、見送ってきました
笑って手を降ってるはずが
なんだか涙が出てしまって
泣き笑いみたいな変な顔
泣いてもいいから
笑え
って、そうずっと頭のなかに
言霊のように響いてる言葉で
しっかり笑って手を降ることが出来ました
帰ってきた部屋は
いつもと同じで
でも、なんだか、何となく違う感じで
でも、約束したから
自分のためだけどご飯をつくって
仕事に行って
きっと、そうやって忙しく過ごしていれば
すぐにまた、空港に迎えに行く日になるはず
お土産に、フォトスタンドを頼みました
先日、念願の、湖に浮かぶ白鳥のボートに乗ったときの写真を入れて飾りたい
水色ねって頼んだので
楽しみにして過ごします