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同じ空の下で

第22章 湖

以前すんでいた場所から程近いところに

湖があって

私は、その場所をよく訪れてた


ほとんど波のない水面を見てると

自分の心も凪いでいくよう



そこは大きな公園の中にあって

この湖を一周するように遊歩道が整備されてて



日中はきっと小さい子達で賑わってるんだろうけど

私が行くのはいつも日が暮れてからだから

とても静かで

神聖な雰囲気を漂わせてる


春には桜が
秋には紅葉がライトアップされてて

冬にはイルミネーションも見られる


私は、特に冬のこの湖が好き

寒さと静けさと

空気がピーンと張りつめてて

物凄く澄んだかんじ


怖いくらいの静けさと

無限に広がる暗闇が

全部を解放して解き放ってくれる気がしてた




この景色を、私が感じた胸の高鳴りを

伝えたくて、共有したくて

拙い文字に変えて、送ったこともあったな…




今住んでるところからは少し距離があって

以前のように仕事帰りに行ったりすることは

なかなかできなくなったけど…


行ってみようかな…



新緑の季節だから

明るいうちに行ってみよう



幻想的な湖とは違った表情


また伝えられたらいいな


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