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同じ空の下で

第24章 衣装ケースを


毎朝のお供えはお水などだけど

その他に
果物だったり、夕飯のおかずだったり

色々を小皿にのせてあげています


これもきっと母の影響で

私は、和食器が好きで

小さな豆皿はたくさん持っていて

のせるものにあわせてお皿を選びます


自分で作ったものを選んだお皿に取り

それを家族に供えると

今の自分を認めてもらえる気がして


その時間が好きです




彼の提案で

お仏壇を買うことになりました


彼の亡くなった奥さんのお仏壇は

奥さんのご実家にあるらしくて

彼も、写真は棚の上にあります


位牌は無いけど

やっぱり亡くなった人を想って

手を合わせる場は必要で


私の家族と彼の大切な人と

一緒に手を合わせられたらいいな…と

そう思っています


ただ…心配は…

うん、これは、私の気持ち次第だと思うけど

彼の亡くなった奥さんは私をどう思っているだろう…

そう、時々考えます



もっと生き続けたいと思っていたに違いない


生きている私に出来ること



それを考えると

生きたいと願いながら亡くなった人の

その思いを

忘れずに心に刻み続けなければ…と思います


安心させてあげなければ…と思います



彼が、私の家族に思いを寄せてくれるように

私も彼の大切な人に思いを寄せていきたい



お互いに大切に想い続ける人を

同じように大切にしていけたらいいな

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