テキストサイズ

学校のワイダン

第39章 ドキドキ、謎の授業

じゃあ、お母さんはどうして赤ちゃんがお腹にきて生むのか知ってる?

ボクは妹が生まれた時のことを思い出した。
母親のお腹が大きくなってついに妹が生まれた。

産休で休んだ女の先生も産休に入る前はお腹が大きくなっていた。

あ、赤ちゃん欲しいと思うとお腹が大きくなってお腹の中に赤ちゃんがいるようになるのかな?とボクは赤くなって答える

なんとも無知で可愛くなるようなガキである。

その女子はクスッと笑って、それは今は女子しか知ってはいけないことなの。男子は知らない方がいいこともあるのよとお姉さんが子供に言うように言った。

ボクはそれ以上は訊いてはいけないと思ってその話はそこまでにした。

中学生になってその秘密の授業の内容をやっと知ることになるのだが、授業の内容はまずもうすぐ生理というものがやってくることを説明して、それは大人の女性の体に成長すること、大人の女性の体になると妊娠をすること、ではどうすると妊娠をするのかとおしべとめしべのことを説明する内容だったのだろう。

よく、生理のことを男子が知ってしまうと、もう生理がきたのかとか、体育を見学してると生理だとからかうから男子には秘密にするのだと聞いたことがあるが、ボクの回りには生理のことで女子をからかったりする男子もいなかったし、体育を見学する女子も滅多にいなかった。

まあ、おっぱいが大きくなったとか、ブラジャーを着けたとかで女子をからかうことはあったが・・・

先生から絶対に男子には秘密にするように言われたのを固く守ったのか、授業の内容を男子に話した女子もいなかった。

ボクが思うに、女子にだけ教えた理由はふたつあって、ひとつはもうすぐ生理がやってくるから心構えをさせること。

いきなりオマンコちゃんから出血なんてしてお腹が痛くなったら幼い女のコはそれこそ悪い病気にでもなったのではないかと驚いてしまうだろうから、それは病気じゃなくて大人の女性になるということだと教えておく必要があったのだろう。

それから、大人の女性になると誘惑とかも多いから軽はずみにエッチとかをしないように教えておく必要もあったんだろう。
妊娠なんてしちゃったらそれこそ大変なことになるのだから。

今はどうか知らないが、昔の教育はのんびりしたものであって、保健体育で正式におしべとめしべのことが登場するのは中学3年生であった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ