
人間型ロボット
第1章 友達モードニ変換シマス
『にのーっ』
大学四年の春、俺の唯一の友達が話しかけてくる
和「翔ちゃっ ..」
ドンッ
歩み寄ろうとすると何人かの男女が俺の前に立ちはだかる
『翔ともう話すなよ』
『翔はお前とは釣り合わねえんだよ』
そう吐くと翔ちゃんの方へみんなは集る。
翔ちゃんの周りにはいつだって人が居て
みんな楽しそうな笑みを浮かべている。
来ない俺を不思議に思いながらも翔ちゃんはさっきの奴らと話を続ける
嗚呼、やっぱ翔ちゃんはすげぇや。
俺なんか釣り合いっこない
昔からわかっていたけど唯一の友達を失うのが怖くて目を逸らしていた
だけどもういい
なーに、2人が1人になっただけ
講義を終え1人自宅へ向かう
『う、 うぅっ ..』
なぜだろう、 涙が止まらないんだ
