
人間型ロボット
第5章 出逢イ 再ビ
雅「あーもうここどこ」
行くあてもなく適当に歩いていたら見知らぬ公園に来ていた
もう歩くの疲れたし少し休もう
ブランコに座り花壇の花を見つめてると
またあの痛みがやってきた
しかしいつもとは違う
いつもより遥かに激しい頭痛だ
俺の頭には様々な光景がフラッシュバックされる
((んっ。仲直りのゆびきり))
((はは、何それ))
((うっひょー。チキンばりうま))
((俺の手料理には負けるね))
((あー、そーだねー))
((だからさよならを伝えに来たんだ))
((いい加減にしろよ!そんな薄っぺらい関係なのかよ!))
雅「うあっ、もうやめてくれっ..」
止まらない頭痛に体が限界を訴える
そんなときだ
?「おにいちゃん大丈夫?」
顔をあげてみれば五歳くらいの小さい女の子がいた
女の子「よく分かんないけど私おかあさんから聞いたの!怖い顔してる人にはこうしてあげてって」
その女の子は俺の頭を両手で撫でた
心が穏やかになって泣きそうになる
雅「怖い顔か、笑顔にならないとね。君の魔法のおかげでおにいちゃん元気出た。ありがとう」
女の子は嬉しそうに笑って
女の子「どういたしまして!ばいばい!」
一言残し去っていく
気付けば頭痛は収まっていた
しかし俺の心は痛い
思い出したくない思い出を思い出してしまったからだ。何もかも全て
俺はこれからどう和に接すればいいんだろうか
迷いは迷宮入りするばかりだった
