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人間型ロボット

第6章 記憶ノ復元ガ完了シマシタ

おかしいな。
ついこの前までは思い出したくて仕方なかったのに

あ〜帰りたくない
どんな顔して帰ればいいんだ?

全部思い出したよって普通に話す?
何事もなかったかのように帰る?
それとももう、帰らない?

選択肢は二つに絞られる
取り敢えず家には帰ろう

何もなかったフリしていつもどおりに接する。
そして2人の為だ
家を出よう。元々はただの居候。突然出ていったって何もおかしくないんだ

俺は今この瞬間 ' 雅紀 ' になったんだ


帰りスーパーにより卵を買う
よし、アリバイは完璧

ドアの前 1つ息を吐いてゆっくり開く

雅「遅くなったごめっ、、」

ひょこっと顔を出しおかえりと笑うかず
思わず言葉をつまらせる

だめだこの調子じゃばれてしまう

和「どうかしました?」
雅「あ、ううん、なんでも。卵残り1つだったよ〜 」
和「ねえ、卵いっぱいあるよ?買いすぎですよ 」
雅「あっれ、そうだった?ごめんごめん」

あ〜またミスだ
逃げるように和の横を通り抜ける

その後和は言う

和「変な人 ..」

其の言葉は俺にはもう聞こえなかった

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