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第15章 Side Tatsuya 2

というわけで、中丸と聖が検査の機械が返ってくるまでの間入院が決定した。

部屋は322号室。

俺らのために隔離された部屋。

ほかの誰も入ることはできない。

「田口、ホントに店、大丈夫?」

「大丈夫だって。カメもいるし、上ピーもいるんだよ?それに明日1日でしょ?できるって!」

確かに田口を不安に思う気持ちはあると思う。

俺だって田口だと不安だ。

でも、俺らもいるんだから信用してほしい。

「ホントごめん。戻ったら倍働くから。」

「無理しちゃダメだって。」

「中丸、ちょっとは人を頼ること覚えろよ!」

言っちゃった・・・。

「え?」

「いつも頼ってる俺が言うのもあれだけど、たまには俺らのこと、頼ってくれてもいいじゃん。こんなときに頼らなくていつ頼るんだよ?」

なんだか、中丸に頼ってもらえない自分が悔しかった。

「ごめん、上田。」

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