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「で、相手は誰だったわけ？」

「分かんねぇけど、中丸は相手のことを知ってるらしい。」

「それは誰情報？」

「向こう。」

「それってさ・・・もしかして俺足組なんじゃ・・・？」

「だな。それ以外にこの会場にいるヤツが中丸を拉致する理由なんかねぇだろ。」

「それでか。」

「何が？」

「中丸の仲間は全員捕まえるつもりだから、って。」

「そりゃ俺足組だったら俺らの存在は邪魔だもんな。」

「どうする？」

「とりあえず田口にも伝えよう。で、カメはここを頼む。」

「了解。とりあえず作戦開始ってことだよね？」

「あぁ。」

「じゃ、カラコンつけてくる！」

俺もカメが帰ってくる前に会場を出ないと、巻き込まれる。

「赤西は？カメと行く？」

「いや、お前と行くよ。とりあえず他の3人とは別行動で中丸救出に向かおう。」

「OK。じゃ、あとの3人に作戦をやってもらうってことだな？」

「あぁ。ちょっと不自由が出るかもしれないけど、仕方ない。」

カメはすでに本会場を出てしまったので俺が田口に連絡を入れた。