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第11章 Side Junnosuke 2

「お前か、この倉庫の品を盗んだのは。」

そこにいたのは俺と同じくらいか、俺より少し背が低いくらいの人と明らかに俺より背が低い人。

前者は左胸にT、後者はKiと刺繍が入っている。

声を聞くと、どうやらTの人が俺がいることを見抜いてたっぽい人で、Kiの人はカメにやられた人らしい。

「元々盗んできたものなんだから、俺らが盗んでも一緒でしょ?」

なるべく自分が上に立てるように上から目線で話す。

こういうの、俺、ホントはすっごく苦手。

少しでも触れることができたらちょっとはやりやすいんだけど・・・

「でも今はそれは俺らの大事な商品なんだよ。さっさと俺らに返してもらわなきゃこっちが困るんだ。」

見た目に反してKiの人の方が怖めのしゃべり方をする。

とりあえず上ピーに不意をついてもらいたいから、この人たちを後ろに向かせたい。

でも、あ!とか言って振り向いてくれるわけないよな・・・

とりあえず俺個人としてはなんでTの人が俺がここにいたって分かったのか知りたい!

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