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第11章 Side Junnosuke 2

「ねぇ、倉庫開いてない?」

「嘘?!あ、あの人!」

さっき上ピーに言われて運んだ人が見つかったっぽい。

早すぎない?

「大丈夫ですか?!」

「タマ!倉庫、空っぽだぞ!」

「しーっ!」

「何?何か感じた?」

「誰かいる。」

え?バレてる?

「そっちの柱だと思う。」

その声の人がどっちを指しているのかが分からないけど、上ピーは"気"を消してるから何しようと見えないだろうし、たぶん俺の方。

その人が赤外線レーダーとか持ってたら別かもだけど、そんなの使っても柱が邪魔だし、たぶん使ってない。

でも、俺、姿見えてる?

自分では必死に隠れてるつもりなんだけど・・・

「出てこないんだったら、こっちから行くけど?」

さっきから俺のことが見えてるっぽい人の方の声が言った。

俺は上ピーの方を見て口パクで「俺が行く。」と伝える。

そして思い切って柱の影から出た。

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