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第14章 Side Koki 3

「逃がすか!」

Fのヤツが田口に気づいてしまった。

しかもちょうど中丸を連れ出そうとしてるのに・・・

今田口に何かあったらこっちが圧倒的不利になる。

Fのヤツが動くのとほぼ同時に俺も田口の方へ行き、2人の間に入った。

たぶん、Fは田口の胸の辺りを刺したかったんだと思う。

でも俺は田口より背が低いから同じ高さでも田口の胸の辺りは俺の肩辺りなわけで・・・

俺の肩にそいつの小型ナイフが刺さった。

「田口・・・先行け。」

「う、うん。」

幸い、田口は中丸を支えるのに手いっぱいで俺に触れることなく出ていった。

それを確認してから刺さっていたナイフを抜く。

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