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第14章 Side Koki 3

「っ・・・」

「何?仲間を守ったつもり?」

「ちげぇよ・・・。」

「?」

「テメェからこっちに攻撃をしたって事実を作るためだよ・・・。」

思わぬ怪我にはなったけど、これでようやく本気を出せる。

「な、だから今まで・・・!」

「悪ぃな。でもこれが俺らのやり方だからよ。」

よく過剰防衛と言われる俺に手を出したんだから、それなりの覚悟があるんだよな?

「太輔!」

そいつに攻撃しようとしたその時、俺とFの間にYが入ってきた。

「何やってんだ?」

「俺はまだもう1人の方に手を出してない。ってことは俺に手出しできるのはあなただけなんでしょう?」

「それがどうした?」

「だったら俺1人で対処できる。太輔は休んでいていいよ。」

「渉?!」

「いい根性じゃん。聖、やるの?」

「やられた分返したい気持ちは超あるよ。」

でも、こうやって仲間守ってる姿見てまでやってやろうとは思えねぇ。

本当は徹底的にやってやるつもりだったけど、そうやって誰かを守るときの覚悟ってどんなもんよりも強いから、止めた。

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