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「すみません。栗原先生はいらっしゃいますか？」

ここの病院に何回も来てて、もう顔パスで入れる聖が知り合いの看護士さんに聞いてくれる。

「少々お待ちください。」

こんな時間に来てるのを不思議そうに見てたけど、何も聞かずに呼びにいってくれた。

栗原先生がここの職員の人たちには徹底的に秘密厳守、情報詮索禁止を言ってるらしい。

ありがたいことだよね。

「こりゃまた、珍しいですね。田中君はまだしも、中丸君も怪我してるなんて。」

「先生、俺はまだしもってどういう意味ですか・・・」

「前に来たときも田中君が怪我してなかった？」

ちなみに前は田口と聖がちょっと負傷した。

で、聖の方が酷かったから栗原先生に一応診てもらったってわけ。