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第15章 Side Tatsuya 2

「部屋は空いてるんですけど、ちょうど昨日から精密検査の機械を点検に出してて・・・」

「それって、つまりどういうことですか?」

「検査までの期間の入院費用はこちらで持つので、機械が返ってくるまで入院していてほしいんです。」

「にゅ、入院?!」

「そんなに酷いんですか?」

「いや、でも、この傷口に変な菌が入ってたら困るので。中丸君には申し訳ないんだけど。」

「いや、俺は別に・・・」

「店ならちゃんと俺らで回すから大丈夫だよ。」

中丸に触れてた田口が答える。

マジで、そろそろ自分の心配しろよ。

「じゃ、お願いします。」

「いや、こちらの都合なんで。本当にすみません・・・」

申し訳なさそうにボサボサの髪の毛をかく先生。

忙しくてっていうのは分かるけど、奥さんもいるんだし、もうちょっと気遣えばいいのに。

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