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ハル

第1章 誘拐

それを見て愉快そうに笑ったハルは満足してベットへと戻っていった。
そばに控える榊をベットへと誘ったハルは、
「榊、楽しいことしよ?」
ベットに座らされた榊の首に腕を絡めて胸を寄せた。
榊はこの誘いを断ることはしない。主従関係以前の問題で、ハルを慕っている榊はハルに言われたらどんな事だって迷いなくする。
たとえそれが法に触れることだとしてもだ。
「んっはぁ………」
「ハル様っ、ウッ、クッ……大丈夫、でしょうか?」
ろうそくの火がうっすらと二人を照らす。響く水音と、目の前の出来事に驚き疼くまんこをもどかしく思う梨央。
その水音と疼きは丑三つ時まで続いた。

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