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ハル

第2章 お城

「ん。で、昨日のあれば何なの、雷我。タイミング悪すぎ。マジ萎えたんだけど。」
裕太の頭を軽くなでると、雷我を睨みつけた。
「うわー、またか………ハハハ……ごめんごめん。男とよろしくしてた?」
「違うし。雷我と一緒にすんなや。」
ニヤニヤ笑う雷我に不機嫌に返すハルは自分専用のソファーに座り、スマホをいじりだした。
「ねえねえ、ハル?何見てるのー?」
「部屋の監視カメラの映像だよ。
昨日飼い始めたペットがいいこにしてるかみてたの。」
裕太が冷凍庫からアイスバーを取り出しながら尋ねたのに対し、ハルはにこりと笑った。

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