
スキをちょうだい。
第3章 言葉では伝わらないから
「きもちく、して?」
絶え間なく襲ってくる快感が呂律を回らなくさせて、幼子のようにねだる航太に、環はくすくすと笑い、肯く。
「いいよ、してあげる」
環は航太の股を押し開くと、まるで別の生き物のようにひくついている『ソレ』に、ローションをつけた指を二本入れる。
「あっ」
航太の体が大きく反応する。
「ひさしぶりだから、元に戻っちゃったね」
環は言いながら、指を奥まで入れて、『ソレ』を広げていく。
終いには三本の指を突き立てられて、航太は異物感と痛みで悲鳴をあげた。
「大丈夫? やめる?」
顔を赤くして、首を横に振る航太を、環はそっと撫でた。
「かわいいね、航太」
触れるだけの口づけをして、最初より広がった相手の『ソレ』に、欲望を溜めこんだ自分のモノをあてがった。
「いくよ」
合図をだしてから、一気に相手のナカへ挿入する。
航太が、痛みと快楽が混ざった声をあげる。
それには構わず、環は相手に覆い被さって、もっとナカへと踏み入れた。
進めば進むほど、ナカは狭くなっていく。
「あ、あぁ、たまき、ぃ」
名前を呼び、すがる航太。
そんな彼に答えて、環は首筋から耳にかけて、甘い息をかける。
航太が興奮すると、『ソレ』はナカへ侵入していく環のモノを締め上げる。
「んんっ、ダメだよ航太。我慢して」
阻んでくる温もりに、思わず、息を荒げる。
「我慢、で、できないっ、ほしいぃ」
喘ぎながらねだる航太を、環は愛おしそうに撫でてーー彼のワガママを聞いてやることにした。
