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スキをちょうだい。

第4章 不穏ナくうき

 誰もボクをみてくれない。

 さみしいな。かなしいな。

 どうすれば、みんな見てくれるかな。

 ボクはひとりぼっち。

ー「かなでくん!」

 だれ?

ー「だれって。こーただよ、こ、う、た!」

 こーた、くん?

ー「ほら、はやく行こうよ。いっしょに遊ぼ!」

 あったかい声。あったかい手。

 こーたくん。
 ボクの初めての友だち。

 誰にも渡さない。
 航太はボクが護るんだ。

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