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月の蜜

第2章 お嬢様の我が儘

高橋勢には六人の息子がいて、確かに大切ではあったのだが、娘がほしいと思った。

半ばあきらめ気味の時に女の子が生まれたものだから家族全員で喜んだ。

その女の子の、茶髪のふわふわしたセミロングの髪によく整った顔は本当に地上に舞い降りた天使のようだった。

そんな娘の“かわいい”我が儘を高橋勢はきき、屋上に植物でいっぱいの温室を作ったのだ。



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