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秘密のアルバイト

第10章 もう1つの秘密

友達と約束している場所へ急いだ。


俺は何をバカな事をしたんだ。

あんなやつに・・・あんなやつに・・・



約束の場所に到着。


「ごめん、遅くなっちゃって」


椅子に座った。


「に~の~み~や~、遅~い!
遅いから寂しくて俺、もう少しで死んじゃうところだったよ!」


そう言いながら、俺に抱きついてきた。


「やっ、止めて!!・・・あっ、ごめん」

「どうした、二宮。
いつもの冗談じゃねーかよ」

「ごめん、ごめん。
ちょっとびっくりしちゃって・・・ごめん」

「二宮、何か顔色悪いみたいだけど・・・
大丈夫か?
具合でも悪いのか?」

「そんな事はないよ。大丈夫、大丈夫。
あ~何か俺、腹減っちゃったな。
ねぇ、これ食っていい?」


テーブルの上のサンドウィッチに手をのばした。

本当は腹なんか減ってない。
むしろ食欲もなく、何も食べたくないのが本心。

でも今日は食べて、唄って、大騒ぎしよう。

そしてあいつとの事は、綺麗さっぱりと忘れてしまおう。


でも・・・













忘れられるかな・・・?








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