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秘密のアルバイト

第12章 おかしな雅紀

「お疲れ様でした」

「俺、今日泊まっていってもいいですか?」

「いいよ。
二宮君は、どうする?」

「和也も一緒に泊まっていかない?」

「う~ん・・・俺は帰ります」

「帰っちゃうの?さみしいな・・・
あっそうそう、和也この前の返事だけど・・・
O.K. ・・・だよね」

「あの・・・もう少し考えさせて下さい」

「でもさっき、俺の事・・・」

「じゃあ大野君、領収書今度持ってきてね」

「はい、わかりました」


智がスタッフと話している間に、帰る仕度をした。


「お先に失礼します」

「和也、LINEだけ教えて」


LINEだけ交換して、俺はホテルを後にした。


「疲れた・・・体痛っ!
お腹もすいたし、雅紀誘ってご飯でも行こうかな?」


雅紀に電話をかけた。


「おぉ、雅紀?もしかしてバイト中?」

「違うけど、どうした?何かあったのか?」

「別に何もないけど、一緒にメシ行かないかなぁと思ってさ」

「いいけど・・・誰かいる?」

「いないけど、どうして」

「いやっ、別に何もないけど・・・
いつものところでよかった?」


「うん!俺近くにいるから、先に行って待ってるよ」

「今からすぐ出るから。
すぐ行くから、かず待っててよ・・・ねっ!」

「うん、待ってるから、気を付けて来い・・・」


ガチャッ!


「何だよあいつ・・・何かうれしそうだったな」


俺は店に先に着き、とりあえずアイスコーヒーを注文して、雅紀が来るのを待った。

アイスコーヒーを飲んでいると、智からLINEがきた。


『和也、お疲れ様。
返事慌てさせてごめんね。
和也が可愛いから、誰かに取られてしまわないか、俺心配でついつい・・・
いつでもいいから、いい返事まってるね』


返事か・・・

なんて返事したらいいんだ?

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