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秘密のアルバイト

第3章 ファーストキス?

「あっ、もしもし二宮君?
次の撮影1週間後くらいはどおかな?」

「あっはい、大丈夫です。
何時に行けばいいですか?」

「朝10時はどうかな?」

「はい、大丈夫です」

「じゃあよろしくね。
あぁそう言えば、この前の雑誌、反響大きかったよ。
問い合わせ、殺到だったよ」


事務所にかなり問い合わせがあったらしい。

名前、生年月日、家族構成、趣味までも。
まだまだこちらの世界の事は、よくわかりません。

でも・・・
あのお兄さんの事は、もっと知りたいと思うのは何でだ?

電話をきり、勉強をはじめた。



約束の日。
今回は事務所ではなく、指定されたカフェで待ち合わせ。
約束の時間より30分以上も早く着いた俺。
携帯でも・・・と思ったけど、持ってきた本に目を通した。


「に~のみ~や君」

「はいっ・・・あっ!」


注文したアイスコーヒーが、テーブルに置かれて間もなくして、声をかけられ顔をあげると、お兄さんが目の前に立っていた。


「おっ、おはようございます。
今日は、どうしたんですか?」

「俺も撮影だよ・・・相手はキミだよ」

「俺・・・ですか?」


あの雑誌を思い出してしまった。
2回目にして、もう・・・ですか?
またもや心拍数が上がってきた。






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