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秘密のアルバイト

第15章 何がしたいの?

「お疲れ様。
二宮君はしばらく動けないから、君先にシャワー浴びてきなよ。
その後、事務所に来てね」

「はいっ、わかりました。
じゃあかず、お疲れ様。お先・・・」

「はぁ・はぁ・・・んっ・はぁ・・・
お疲れ・・・様です・・・」


何だ?
急にかずなんて呼び出したりして。

あの人も、俺のDVDを見たことある人か?


「二宮君、お疲れ様。大丈夫か?」


ぐったりとしていると、あのカメラマンが近づいてきて、バスローブをかけてくれた。


「ありがとうございます、大丈夫です。
もう少し横になっていたいんてすけど、このあと部屋使いますか?」

「このあとは予定入っていないから、まだ休んでいていいよ。
そのメイド服、脱ぐ?手伝ってやるよ」

「いえっ、大丈夫です。
このまま休みます。落ち着いてから着替えますから。
ありがとうございます」

「あぁそう・・・
ねぇ二宮君・・・君、回数を重ねていくたびに、どんどん色っぽくと言うか、艶っぽくなっていくね。
・・・あっ、何かあったら言って!
すぐ手伝いに来るからさ」


何か残念そうな顔をして部屋を出ていくカメラマン。


「絶対あの人、そうだよ・・・
ヤバいヤバい、気を付けなくちゃ」


それから20分くらいベッドで休んだ。


「そろそろ行こうかな・・・」


体を起こし、メイド服からバスローブに着替え、自分の服や荷物を持ってシャワーを浴びに行った。


「いつものことだけど、ふらふらするよ・・」


廊下の壁をつたい、階段の手すりもしっかり掴みおりていく。

シャワーを浴びに行くには、事務所を通らなくてはいけない。

事務所に近づくと、俺の相手らしい人との話し声が聞こえてきた。

そして事務所に入ろうとした瞬間、自分の目を疑った。


「何で・・・どうして・・・」







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