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秘密のアルバイト

第1章 スカウト

俺は大学の1年生。
講義も終わり、帰るところ。


「二宮、じゃあな」

「おうっ、明日な!」

「お~い、二宮。
今から遊びに行かないか?」

「悪い、今日は用があって・・・」

「用って何だよ・・・もしかしてデート?」

「違うよ。バイトだよ、バイト」

「どこでバイトしてんの?」

「しぃ~・・・ナイショ!」

「しぃ~って、可愛い事しやがって。
まぁ、その可愛さに免じて許してやろう。
でもたまには俺ともデートしようぜ」

「おうっ、またな」


この仕事を始めたのは去年。
高校生3年生の夏休みに入ってばかりの頃。


「お~い、かずぅ。終わったのか?」

「おっ、雅紀」

「一緒に帰ろうぜ」

「悪い、今日バイトなんだ」

「またバイトか・・・
そう言えば、バイトって何してんだよ」

「ナ・イ・ショ。じゃあ行くね」


何だか不満そうな雅紀。

幼稚園からずっと一緒の雅紀。
親に言えない事も、雅紀には話してきた。
もしかして、雅紀に内緒事したの、初めてかもかもしれないな・・・

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