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秘密のアルバイト

第17章 ごめんね

あれからそのまま朝まで眠った。

結局昨日は、また何も食べなかった。


「パンでも食べるか・・・やっぱ止めよ。
コーヒーだけでいいや」


歯みがきをして顔を洗い、テーブルでコーヒーを飲んでいるとLINEが届いた。

横目で見ると、先生からだった。


『二宮君おはよう。今日は来てくれるよね?
僕の手が君の体に触れたがってるんだ。
部屋で待ってるから、早く来てね』


いつまで俺は、この奴隷生活を続けなければいけないんだろう。

もう二度と抜け出すことはできないんだろうか。


「はぁ・・・」


コーヒーも半分飲みで大学へ行く準備をして、家を出た。





「おはよう二宮、久しぶりだな。
ずっと休んでたみたいだけど、調子悪いのか?
何か痩せたんじゃねぇ?」

「おぉ、ちょっとな。
休んでいたときのノート、悪いけど貸してくんないかな?」

「いいよ!
お前の頼みなら、何でも聞いてやるよ~」

「・・・!!」

「なになに、どうした?
ちょっと肩に手を回しただけなのに、何ビクビクしてんの?」

「いや~何でもないよ・・・さぁ、行こ!」


あの先生の授業・・・本当は行きたくない。
でも行かないわけにはいかない。

教室に着き、しばらくすると先生が入ってきた。
ぐるっと全体を見回し、俺を見つけると一瞬ニヤリとした。

机の下で何かをしている先生。
間もなくLINEが届いた。

嫌な予感がして、友達に気付かれないように携帯を見た。


『あぁ二宮だ。嬉しいよ来てくれて。
早く君の体に触りたい。
昼過ぎに部屋に来て。待ってるよ』


これから授業だというのに、何送ってきてるんだ。


その日の授業もほとんど頭に入ってこなかった。

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