秘密のアルバイト
第17章 ごめんね
「LINEも電話もしたのに、どうして出てくれなかったの?」
「・・・」
「何度もこの部屋にも来たのに、いつ来ても部屋はずっと真っ暗だった」
ここに来たんだ・・・
「様子がおかしいから大学でも俺、声かけたのに全然気が付いてくれないし・・・かず、何があったの?」
俺は何も答えなかった。
そんな俺の頭を優しく撫でた。
暖かい潤の手。
久しぶり気持ちが安らいだ。
ゆっくりと近付いてくる唇が、俺の唇に重なった。
潤とのキス・・・
やっぱり体が溶けてしまいそうになる。
腕を伸ばし、潤にすがり付きたい。
潤に抱かれたい。
でも今の俺には、そんな資格はない。
力を振り絞って、潤の胸を押し返した。
「かず、何があったか話してよ・・・ねぇ、かず」
「潤・・・別れて・・・」
「どうしたの?俺のこと嫌いになったの?」
「嫌いになんかなるわけないよ。誰よりも大好き。
だけどもう・・・一緒いられない。
仕事も、辞めるから・・・」
ゆっくり体を起こし、カバンの中から潤の部屋の鍵を取りだし、潤に差し出した。
「何これ?」
「部屋の鍵・・・返すね」
「理由も聞かせてくれないのに、鍵をもらうわけにはいかないよ。
俺が納得出来る訳を聞かせてよ」
「・・・」
鍵を握ったまま、黙って下を向いた。
「俺にも話せないの?」
「・・・。
でも決して潤の事が嫌いになった訳じゃないから。
信じてくれる?」
「わかったよ。
じゃあ一応鍵はもらっておくよ。話せるときがきたらいつでも帰っておいで・・・待ってるから。
仕事のことも、俺から伝えておいてあげるよ」
「潤・・・ごめんね」
「かず・・・」
抱き締められ、キスをした。
二度とこうやって潤と過ごす事ができないかと思うと悲しくて、すがるように舌を絡めた。
「じゃあ行くね。
かず、ちゃんとご飯食べるんだよ」
「うん」
潤は部屋を出ていった。
「・・・」
「何度もこの部屋にも来たのに、いつ来ても部屋はずっと真っ暗だった」
ここに来たんだ・・・
「様子がおかしいから大学でも俺、声かけたのに全然気が付いてくれないし・・・かず、何があったの?」
俺は何も答えなかった。
そんな俺の頭を優しく撫でた。
暖かい潤の手。
久しぶり気持ちが安らいだ。
ゆっくりと近付いてくる唇が、俺の唇に重なった。
潤とのキス・・・
やっぱり体が溶けてしまいそうになる。
腕を伸ばし、潤にすがり付きたい。
潤に抱かれたい。
でも今の俺には、そんな資格はない。
力を振り絞って、潤の胸を押し返した。
「かず、何があったか話してよ・・・ねぇ、かず」
「潤・・・別れて・・・」
「どうしたの?俺のこと嫌いになったの?」
「嫌いになんかなるわけないよ。誰よりも大好き。
だけどもう・・・一緒いられない。
仕事も、辞めるから・・・」
ゆっくり体を起こし、カバンの中から潤の部屋の鍵を取りだし、潤に差し出した。
「何これ?」
「部屋の鍵・・・返すね」
「理由も聞かせてくれないのに、鍵をもらうわけにはいかないよ。
俺が納得出来る訳を聞かせてよ」
「・・・」
鍵を握ったまま、黙って下を向いた。
「俺にも話せないの?」
「・・・。
でも決して潤の事が嫌いになった訳じゃないから。
信じてくれる?」
「わかったよ。
じゃあ一応鍵はもらっておくよ。話せるときがきたらいつでも帰っておいで・・・待ってるから。
仕事のことも、俺から伝えておいてあげるよ」
「潤・・・ごめんね」
「かず・・・」
抱き締められ、キスをした。
二度とこうやって潤と過ごす事ができないかと思うと悲しくて、すがるように舌を絡めた。
「じゃあ行くね。
かず、ちゃんとご飯食べるんだよ」
「うん」
潤は部屋を出ていった。