テキストサイズ

秘密のアルバイト

第3章 ファーストキス?

「松本君、予定にないキスするから、二宮君がビックリしてるよ」


ビックリより、いまだ放心状態。
体に力が入らなくて、立ち上がれない。


「かず、どうした?
そんなにビックリした?」

「だって何もしないって言ったから・・・」

「だってかずが、あまりにも可愛いから、名残惜しくて、つい・・・」

「松本君、二宮君の事お気に入りだね。
でも仕事だよ、割り切ってね」

「は~い」

「二宮君、お疲れ様。今日は終了です。
あっこれ、君の口座。
これからこれに振り込むからね」

「かず、またね。Line するね♪」

「はい、お先です」


俺は、お兄さんに買ってもらった服を持ち、ホテルを出た。


まだ何が起きたのかわからない。
頭の中が整理ができない。

キスなんて初めてじゃないのに、どうしてこんなにもドキドキしてるんだろう。

帰り道、頭に浮かんでくるのは、お兄さんの顔ばかりだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ