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秘密のアルバイト

第3章 ファーストキス?

今回の仕事は間もなく終わる。
何だか少し寂しい気がする。


「今日は、かずとデートできて、凄く楽しかったよ」

「本当ですか!
俺も凄く楽しかったです」

「かずが受験生じゃなかったら、もっといろんなところに遊びに行きたかったよ」

「すみません・・・
何か俺、みなさんに気を使わせているようで
申し訳ないないです」

「大丈夫だよ。
大学合格するように頑張って勉強してね。
合格したら、お祝いに遊びに行こうよ」

「はいっ!俺、頑張ります」

「今日はこれで終わりなんて、ちょっと俺は物足りないけど、次また会える事、一緒に撮影が出来る事を願って・・・握手しよう」

「はいっ!!」


握手しようと手をのばすと、俺の手を握り、一気に引き寄せた。


「わぁっ・・・
何・・・どうした・・・んふっ・・・」


・・・キス?!

俺、お兄さんに・・・キスされてる。
いい具合に口が開いていたから、お兄さんの舌が滑り込んできて、俺の舌に絡めた。

驚いて固くなっていた俺の体から、気が付いたら、力が抜けていた。

むしろ、力が抜けたというか、お兄さんのキスで体が溶けていきそうになった。

俺の唇からお兄さんの唇が離れると、撮影が終了した。

頭の中は真っ白。
俺はまだまだ放心状態のまま。



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