テキストサイズ

秘密のアルバイト

第21章 戻れるの?

いつものように俺は先生の部屋に向かった。

そう言えば最近仕事の連絡、ずっときてないな。
潤が事務所に連絡してくれたんだ。

やってることは同じなのに、先生とするのはとても苦痛。
苦痛以外の何物でもない。

あの人は平気なんだろうか?

毎日毎日俺を部屋に呼び、俺の体にむさぼりつく。
あの人の性欲は、途切れることはないんだろうか。

あの人にも奥さんと子供がいるはず。
毎日大学で生徒の、しかも男の体に欲情して、むさぼりついているなんて知ったら、どれだけ悲しむ事だろう。

・・・奥さんにバレたら?

逆に脅す・・・なんて事ができればスッとするのに。

そんなこんなを考えながら、部屋に向かって歩いていく。

今日はどんな格好をさせられるんだろう。
今日はどんな事をさせられるんだろう。

期待ではなく、不安がつのる。

これが潤だったら、どんな格好でもどんな事でも、望みのまま俺はやる。

だってそれは、大好きな潤が望む事だから。

潤・・・
大好きな潤・・・今すぐにでも会いたいよ。

触れられたい。
キスしたい。
ギュッと抱き締められたい。
そして・・・抱かれたい。

俺から別れて欲しいとか言っておきながら、身勝手すぎるよね。

あぁ・・・
この廊下を曲がったら、先生の部屋に続く廊下。

いつもの事だけど、どんどん足取りが重くなっていく。


コンコンッ!


「は~い!」


相変わらず、凄く明るい返事。


「どうぞ入って」


いつものように笑顔で俺を出迎える。
今日もすでに上半身は裸。
そして可愛い手提げ袋を手渡された。


「今日はこれ。
これももの凄く可愛くて、君に似合うと思うよ」


真っ赤な下着。
当たり前のようにスケスケで、縁取りは白くてふわふわしたのがついている。

そう、例えるなら・・・サンタクロースのような服。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ