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秘密のアルバイト

第22章 潤のもとへ

潤の車に乗り、潤の部屋へ向かった。


「ちょっと買い物に行きたいんだけど、いいかな?
・・・かず?・・・あっ、寝ちゃったよ」


何だか安心したのかわからないけど、車が出発してすぐに、俺は眠ってしまった。


「一人で耐えてきたんだな。家まで寝かせてあげようかな。しかし可愛い寝顔だな・・・」


潤が買い物をしている間、ずっと俺は眠った。
車の中だけど、久し振りに熟睡した。


バタンッ!


「・・・んっ?・・・あっ、潤・・・
ごめん、俺寝ちゃって」

「いいよ、かずは疲れているんだから、まだ寝てていいよ。着いたら起こしてあげるからさ」

「うん・・・ありがとう」

「えっ?どうした、かず」

「こうしてていい?でも運転するのに邪魔?」

「大丈夫、安全運転で行くから」


潤の左手を握った。

潤の手・・・今俺の隣に潤がいる。

俺の手を自分の膝の上に置き、ギュッと握り返してくれた。

安心感からか、また俺は眠った。





「かず、着いたよ。起きて」

「えっ・・・あっ・・・うん・・・」

「まだ眠い?・・・じゃあ、目覚めのキスを・・・」

「ハンッ・・・フンッ・・・」

「どうですか?目が覚めましたか?」

「バカ・・・」


久し振りの潤とのやりとり。
嬉しいような、何だか照れくさいような・・・

潤はお買い物袋と、俺を支えながらエレベーターに向かった。


「もう少しだからね」

「うん・・・」


俺は潤の腕をギュッと掴み、ちょこんと肩に寄りかかった。


「どうした?」

「ねぇ、今日泊まっていってもいい?」

「いいよ・・・てかそのつもりだったし」

「嬉しい!」






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