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秘密のアルバイト

第22章 潤のもとへ

部屋に入り、とりあえずソファに崩れ落ちるように座り込んだ。


「かず、しばらくそこでゆっくりしてて」

「うん、ありがとう」


潤の部屋。
どれくらい来てなかったかな?
このソファも、潤の匂いがする。

また俺は、ウトウトとしてしまった。


「う・・・ん・・・」


心地いい・・・
何だか“ほっ!"と癒されるような・・・


「あっ、ごめん。また寝ちゃった・・・」

「気持ち良さそうに寝ているのに、起こしてごめん。
お風呂、お湯が入ったから、入っておいで」

「うん、そうする」


心地よかったのは、優しく頭を撫でられていたからかも。


「ゆっくり入って、疲れをとっておいで。
出てくるまでに、ご飯作っておくからね!」


もう潤と一緒にいられるだけで、今までの疲れなんて、飛んでいってしまったよ。

そう思いながらお風呂場へ向かった。


「これって・・・夢じゃないよね」


服を脱ぎながら、鏡で自分を見た。


「わぁっ!!」


鏡に写る自分を見て驚いた。


「かず、スウェットここに置いておくよ・・・!?」

「あっ、いやっ、その・・・
あのとき慌てていて、その・・・そのまま着てきちゃったみたい・・・」


あの部屋から早く出たくて、赤い下着をそのまま着てきたことに、全く気がついていなかった。

こんな姿、あらためて超恥ずかしいんですけど!

さっき潤も見たはずなのに、目が丸くなってるよ。


「潤、あの・・・」

「かず・・・超可愛い!脱がすのがもったいない!」

「えーっ?!」


思いっきり俺を抱き締めた。
抱き締めたまま身体中を撫で回し、キスをした。


「あっ、ダメダメ・・・我慢我慢。
下着の場所、わかるよね」


潤は出ていった。

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