テキストサイズ

秘密のアルバイト

第22章 潤のもとへ

「潤のお願いなら何でも・・・」

「本当!?
じゃあ、ちょっと待ってて!」


そう言うと、ベッドからおりて、クローゼットを開けて、何かを出してきた。


「これ・・・着て欲しいんだ・・・駄目?」

「何?・・・えっ、メイド服?」

「前に撮影で着たでしょ?
あれが可愛くって、見てみたかったから事務所から服を持ってきちゃった。
着て見せて」

「いいよ。じゃあ着替えるまで後ろ向いててね」

「わかったよ」


あれだけ撮影のときに、恥ずかしいなんて思ったりしたのに、潤が喜んでくれるなら俺は嬉しい。


「潤、着替え終わったよ」

「もういい?」

「あっ、あっ、ちょっと待って!
あの・・・部屋、少し暗くしてもいい?」


振り返ろうとした潤の肩を掴んだ。


「それじゃあはっきりと見えないよ・・・
でも俺が無料言ったんだから、いいよ」


部屋の電気を消して、ベッドの横にあるおしゃれなライトをつけた。


「いいよ」


潤が振り返った。

ノソノソと俺に近づいてくる。


「やっぱ・・・変?」


何も言わず、ただ全身を舐め回すかのように見るだけ。

撮影のときはスタッフ全員、可愛いなんて言っていたけど、やっぱ俺の気持ちを高めるために言ってただけなんだな。

そうだよ、男だもん似合うはずがないよ。

・・・んっ?
何で俺、軽くショックを受けてんだ?


「はぁ・・・」


軽くため息をつき、下を向いた。


「かず・・・」


名前を呼ばれ顔をあげると、潤の唇が重なった。
そしてギュッ!と抱きしめられた。

片手が俺の太股を伝って、スカートの中に入ってきた。


「あっ、履いてないんだ・・・」


俺を握った。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ