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秘密のアルバイト

第26章 潤への疑問

あれから俺は毎日を楽しく過ごしている。
普通に大学に通い、友達とも遊び、仕事も続け、そして雅紀も以前のように家に泊まりに来たりしている。

あの悪夢が嘘だったかのように今は楽しい毎日を送っている。

もちろん潤とも今まで以上に仲がいい。

週末は会えなかった淋しさを取り戻すかのように、お互いに激しく求め合う。

でもね、最近ちょっと不安と言うか、心配なことがある。 


いつもの週末。
潤の家に行き、ベッドの部屋へ。
俺用のクローゼットから服を出す。


「今日はこれとこれ・・・それとこれ。
下着は、ん~・・・これかな?」


潤の家に行くと、俺はまず着替えから始まる。


「これでいいかな?
あっ、あっちのほうが潤好きかな?」


そんなこんなで着替えも終わり、部屋の掃除やお風呂掃除なんかして、潤の帰りを待つ。


「あっ、潤おかえり!」

「おっ、かず早かったんだね・・・ただいま。
今日も凄く可愛いよ」

「本当?おかしくない?」

「大丈夫。
かずは可愛いんだから、何着ても似合うよ」

「ありがとう、潤」


抱き合いキスをする。

俺がここへ来て着替えた服、それは女性物の服。
下着も上下とも女性物。

潤は週末、俺を女装させている。
いつどうやって買ってきているのかはわからないけど、俺のクローゼットの中は気が付いたら可愛い服と下着がたくさん用意されていた。

始めは潤が俺に求めてきている事、潤が喜んでくれるならって言う通りにしてきた。

でも最近ちょっと疑問に思うこと。

潤は本当は女の子のほうが好きなのかもっていう疑問。

俺の女装で我慢しているのかなって。

そんな事考えちゃいけないとは思うんだけど、やっぱちょっと不安。


「どうした、かず?」

「んっ?別何でもないよ」

「・・・」


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