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秘密のアルバイト

第30章 悪夢再び

「雅紀・・・雅紀は?」


ベッドを出て、ソファにドサッと座る雅紀。


「俺の事はいいよ。
かずがスッキリしたならそれでいいよ」

「俺だけなんて・・・
雅紀、俺がしてあげるよ。こっちおいでよ」

「かず、そんな事言っちゃダメだよ。
かずは潤の事が大好きなんでしょ?
今のは、事故にあったと思わなくちゃね」

「雅紀・・・ごめんね」

「いいよ。
でもかずって潤と二人の時は、甘えん坊でめちゃめちゃ女の子してるんだな」

「いや・・・それは・・・」

「あんなかず、今まで見たことないよ。
だって自分の事かずって言うなんて、もはや女の子だね」

「・・・」

「でも、やっぱかずは可愛いよ。
さぁ、寝るよ・・・お休み」

「お休み・・・」


暗くてわからないけど、雅紀はどんな顔してたのかな?

この前の旅行のときの櫻井といい、今日の雅紀いい、俺は何て自分勝手な事をしてるんだろう。

一番申し訳ないのは潤に対してだよね。

俺は本当は、男好きな淫乱なのかもしれない。
でも潤の事は大好き。


「仕事辞めようかなぁ・・・」


何かいろいろ考えていたら眠れなくなってしまった。


「雅紀・・・雅紀・・・」

「Z-z-z- ・・・z-z-z- 」

「寝ちゃったか・・・風呂でも入ろうかな?」


雅紀を起こさないように、お風呂へ行った。

あれから潤、どうしたかな。
潤のお父さん、理事長に話に行くって言ってたけど、あの人の事、どうするつもりなんだろう。
俺としてはいなくなってほしいけど・・・

明日は潤に聞いてみよう。

あっ、明日仕事入ってたんだ。
何かこんな事があった次の日が仕事なんて、何だか気がのらないよ。




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