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次の日の朝、目が覚めるとコーヒーの匂いがした。


「ん・・・」

「おい、かずそろそろ起きろよ。
お前今日バイトだろ？」

「うん・・・」


のそっとベッドから出て、着替えをした。


「早く顔洗って、目を覚ましておいで。
あっそうそう、お前にもLINE入ってると思うけど、昨日の件、話ついたみたいだよ」


携帯を見ると雅紀の言う通り、潤からLINEが入っていた。


『かず、おはよう。大丈夫？ちゃんと眠れた？
あいつの事はもう解決したからね。
もう２度と俺の可愛いかずには手は出させないから安心して。今日会えるの楽しみにしてるよ。
大好きだよ、かず』


そっか・・・解決したんだ。
よかった、もう２度とこんな目にあうことはないんだね。

・・・でも元は俺がいけないんだよね。
俺のせいで、みんなに迷惑をかけちゃって、本当に申し訳ない。

それにしても、俺の可愛いかずだって。

・・・？


「なっ、なんだよ・・・」

「ほらほら、また顔の筋肉ゆるみだしたよ。
可愛い女の子かずがあらわれた」

「もう、うるさい」

「ハハハッ！」


テーブルに携帯を置き、照れながらパンをかじる俺。
それを見て笑う雅紀。

超恥ずかしいよ。
でも大好きな潤に可愛いかずって言われたら、顔の筋肉もゆるんじゃうよ。


「俺今日暇だから、バイト先まで着いていくよ」

「いいよ、一人で行けるから」

「一応念のためだよ。
事務所着いたらそのまますぐ帰るからさ」


と言うことで、事務所まで一緒に行くことになった。


「そろそろ車の免許、取りに行こうかな？」

「かずが行くなら俺も行こうかな・・・
あっ、でももう少しお金がたまってからかな」

「お前もこの仕事・・・してみる？」

「うっ？うん・・・考えておくよ」