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秘密のアルバイト

第33章 もしかしてヤキモチ?

「どうしたの潤、急に・・・
車の中では何だから、部屋来ない?」

「いやっ、ここでいいよ。
何かさ、一緒のホテルに泊まったのに部屋は別々、俺は兄貴の手伝いで仕事、そのホテルのどこかでかずは誰かと撮影でHしてる・・・」

「潤・・・」

「今までは仕事だから仕方がないって思っていた。俺も同じ事してる訳だからさ」

「・・・」

「でも同じホテルのどこかで、誰かがかずの体を触ってる、誰かがかずを鳴かしているかと思うだけで、頭がおかしくなりそうだったよ」

「俺も潤が色んな子に声をかけられている姿を見ると、心配でしかたなかったんだよ。
近くにいても一緒にいられない、話しもできなくて凄く寂しかった」

「かず・・・」

「声をかける子達みんな可愛い子ばかり。
潤も優しい顔で話してるから俺凄く不安だった。
社長も俺達の事知っていながら、どうして別々にしたのかなって」

「だから、仕事を辞めて俺だけのかずでいて欲しいんだ」

「潤・・・
でも俺、あのとき仕事に穴あけていろいろと迷惑かけたから・・・」

「辞める気は無いってこと?」

「そうじゃなくて、もう少し迷惑かけたお返しをしなくちゃって思ってるだけだよ。
いつまでも続けていけるわけではないとも思ってるしね」

「かず・・・
あらためて聞くのも恥ずかしいけど、ちゃんと仕事って割りきってる?」

「当たり前でしょ!
俺は潤しか見えてないんだからね」

「かず!」


さっきの場所と違って、本当に誰に見られるかわからないのに、思いきり俺を抱き締める潤。

でもちょっと嬉しい。


「じゃあかず、おやすみ。また来週ね」

「うん、おやすみ」


潤と別れ、部屋に帰った。


「朝の智とのこと・・・
口が裂けても言えないや」


数日後、学校が始まった。


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