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秘密のアルバイト

第35章 決断 事務所side

おいおい、俺何かまずいことでも言ったかな?


「あの・・・
もしかしてお互いの仕事の事、話したりしたらいけなかったとか・・・」

「いや別にそう言う訳ではないんだけど・・・
撮影どこだって言ってた?」


何・・・どうしたんだ?


「確か・・・
いつものホテルの、え~と・・・
え~とロビーで待ち合わせとか何とか言ってましたけど」

「わかった、ありがとう相葉君。
さっきのスタッフに言っておくから、相手の子が来たら撮影始めてね」

「あっ・・・はい・・・」

「おいっ、今日あいつは撮影入ってるか?」

「今日はお休みですよ」

「休み?・・・あいつが使ってるカメラが無い。
あいつまさか・・・
俺ちょっと出掛けるから」


社長は凄く慌てて事務所を出ていった。

かずに何かあったのか?


「あの~すみません、いつものホテルってどこなんですか?」

「んっ?あぁ、いつものホテルってのは・・・」

「こんにちは、遅くなってすみません」

「あっ、お疲れ・・・
相葉君、彼が今日相手の子だよ。
ところで、何の話だったっけ?」

「いやっ、あとでいいです」

「そう・・・
じゃあ二人とも大きな部屋へ行って待っててくれるかな?」

「はい、わかりました」

「遅くなってごめんなさい。
僕、亮といいます・・・よろしくね」

「俺は雅紀と言います。今日で2回目なんだ。
よろしくね」


廊下を歩きながらお互いの自己紹介をした。

やっぱ何か気にるな・・・
俺は携帯を手にした。


「どうしたの、雅紀君?」

「うん、ちょっと友達にLINEを・・・」

「お待たせ・・・さぁ始めようか。
あらためて今日は・・・」


LINEするのは諦めてカバンに携帯をしまった。


「じゃあ、始めます!」


カメラが回りだし、撮影が始まった。





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